姿は乙女、音はオッサン

哀しみの恋人達

初めて彼女を見たのは楽器店のモニター。
ドコからか聞こえてくる哀しみの恋人達の出どころを追っていくと画面に僕の大好きなジェフベックのライブ映像が映っていたのだ。

そのバックでベースを弾いてたのがこの少女。

正体は後にベースマガジンで知った。

タル・ウィルケンフェルド。
こんなにかわいい女の子ってだけでもおどろきなのに、当時なんと２１才。

演奏は完全に玄人のオッサン。ベースを初めたのが四年前(17歳)というからなお驚きだ。

ベース辞めたくなるよね～。


俺がベース初めたのも17歳。
21歳の時と云えばちょうどR.P.M.に入った頃か。

当初R.P.M.は女性ベーシストを探していたらしいが、入って来たのがこんなかわゆくて巧い女の子だったらさぞや皆さんお喜びになられたことでしょう。

…なんかすみません。

心なしかジェフベックや周りのオッサン達の顔が少年のように輝いて見えたのは気のせいではないはずだ。